「尽くす」こと
 なにやかにやと、慌ただしいまま、平成20年となっちゃいました。遅ればせながら、皆様明けましておめでとうございます。
 昨年も沢山の家族と出会い、そうして大切な家族を見送りました。なんて、因果な仕事と、落ち込む間もなく、逃げ出す間もなく。毎日が過ぎて行きます。
 明け方、携帯に電話、まめでらハウスの利用者代表のTさんが、息を引き取ったとのこと。
 前夜の誕生会で「私がこうして長生きできたのも、家族と職員のみなさんのおかげ。」と挨拶してくださったのに。「そんなの、あり?ずるいよ!」私はまだ明けやらぬ、鈍色の空を見ながら震える手でハンドルを握り、会社に向かいました。生涯この空の色を忘れることはできないだろうな、と、思いました。
 Tさんのお顔は穏やかで満足そうでした。まるで、「やることはもう、やり尽くしたよ。」とでも言うような。
 人は生まれる時も場所を選べない。死ぬときも選べない。唯一選べるのは生きて生かされているその間の「生き方」だけですね。だから、「尽くしたい」生かされている間、自分の持てる全ての力を「使い尽くしたい」。もしかしたら、それが、他者に「尽くす」ことに繋がるもかもしれない。今、そんな風に思えてなりません。教えて下さったTさんに感謝です。
 さて、なんて殊勝なことを言ってはおりますが、なにせ根っこからのお祭り人間。今年もがはがは笑って、踊って、怒って、泣いて。エンジン全開でまいりますので、皆々様、どうぞこらえて下さいね。        

花澤 富見子

 

 

 

 

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